エゴマの会、次のステップへ

6月上旬のことですが、エゴマ栽培者仲間でつくる『島根 県えこま振興会』の主催で『エゴマサミットin松江』を開催しました。記念講演には健康番組などでもお馴染みの医師南雲吉則(なぐもよしのり)先生をお招きし、『エゴマの機能性とアンチエイジング』の演題で講演をしていただきました。

南雲先生は、「”治療する医学”の視点より”予防する医学”が大事ではないか」という、私たちが普段思い描いていることをそのまま話してくださり、強い共感を覚えました。また、エゴマ油の良さについても、医師として研究者としてストレートに声高に語ってくださいました。

来場者にもよく伝わったようで、講演後は「エゴマを買いたい」との声が多数。しかし現在、国産エゴマ油が爆発的な人気による品薄で、各社共に在庫がない状態で、希望していただいても製品をお渡しすることができません。夜におこなった反省会では「これでは開催した意味がない」と、残念な思いを皆が口にしていました。そんな中で、私自身も考元凶し でいました。 「とっくに転換期を過ぎているのに、以前と同じままに動いてしまってたな」と。

島根県えこま振興会』は、多くの人にエゴマ油を知ってもらおう、栽培方法を確立していこうと、平成20年頃、情報交換からスタートしました。当時は栽培も販売も、本当に手探り状態でした。けれど10年経った今ではエゴマ油の知名度は格段に上がり、栽培方法も確立しています。その一方で、エ ゴマはテレビ放送があるたびに不足し、ここ数年は品薄状態がずっと続いています。私たちがエゴマ振興会としてすべきことは「知ってもらうこと」から「作ってもらう(栽培者を増やす)こと」に移り変わっていたのです。
エゴマの栽培は大規模・小規模の栽培者が混在している状況です。足りなければ大量に作れば良いということになりますが、実は「少量を丁寧に栽培・収穫する小規模な農家がたくさんいるのが一番良い」というのが、十数年にわたり様々な方法でエゴマを育ててきた私たち全員の一致した結論なのです。ただ、地域の高齢化や農業の担い手不足があり、思いどおりにはなっていません。
栽培者を増やすためには、きち んとした収入を得られる ような価格で種を買い取れるようにしなければなりません。また、その一方で価格に見合う品質基準も定めて行く必要があります。こういったことを1社 1社がバラバラに活動していては進まず、これぞ今こそ会として皆でやるべきことだ!と感じました。価格という、これまで避けていた話題について本音を出し合い、工ゴマの質と置の両方を高めて行くために、これからは足並みを揃えて行こうと気勢をあげる夜となりました。
今回のシンポジウムは反省が多いものでした。けれど失敗だったからこそ初めて輪讃を開いて話し合えましたし、このままではダメだということにも気付きました。
ピンチはチャンス、失敗から学べと言われますが、本当にそのとおりだなぁと実感しました。また「今までどおり」が最大のピンチだと、社内でいつも言っている私自身が「今までどおり」に陥っていたという、気付きと反省を得る機会になりました。

※南雲吉則先生:ナグモクリニック総院長。医学博士。テレビ東京 の番組『主治医が見つかる診療所』に医師としてレギュラー出演さ れている他、 『エゴマオイルで30歳若返る』などの著書があります。