食べものは小腸で消化され、栄養素が吸収された後、残ったドロドロの
「カス」が大腸へ送り込まれます。つまり大腸の仕事を単純に言うと
「💩をつくる」ことです。
そのために大腸で行われることは、ドロドロのカスからの水分吸収です。
この水分吸収が行き過ぎると硬い便になり、逆に吸収されずに大腸を素
通りすると下痢になったりします。つまり、便の形成は「大腸を進む早さ」
と密接な関係があります。この腸内を進むスピード、速い(下痢の)人は
10時間、遅い(便秘の)人は100時間という大きな差があることが知られて
います。あまりに長い時間がかかると、水分が吸収され過ぎて💩がカチカチ
になってしまって便秘を引き起こしてしまうのです。特に大腸では「下から
上へ上がる」部分がありますので、便を押し進める力(ぜん動運動)が重力
に逆らって便を運ばなければなりません。
ぜん動運動の不調だけが便秘や下痢の原因ではありませんが、「水分吸収」と
並んで「送る」ということが大腸にとって最も大切な機能だと言えます。
そのぜん動運動活性化に大きな影響を与えているのが腸内細菌であり、代表格が
「乳酸菌」と「ビフィズス菌」です。つづく