夏にもらったプレゼント【2024年10月発行】





個人的な話をして申し訳ないのですが、この夏は私にとってとても大切な思い出ができました。夏の甲子園野球大会で、母校の島根県立大社高校が大活躍をしたのです。地方予選をノーシードから勝ち上がり、32年ぶりに夏の甲子園出場、強豪校を破って93年ぶりにベスト8まで勝ち上がるという快挙を成し遂げてくれたのです。もう、地元はその話題でもちきりでした。還暦を機会に今年結成したSNSのグループLINEは、ちょっと見逃すと未読メッセージが50件超え。田舎のことですから「あの選手は○○焼き肉店の息子だ」とか「監督は従兄の同級生だ」とか、ほとんど関係性が認められないのにまるで自分のことのように自慢し合うという、まさに田舎感覚丸出しですが、それも含めて大変な盛り上がりをみせていました。
60歳にもなって、同級生がこんなに1つの話題で盛り上がる体験などは、そうそう出来るものではないと思います。
私自身も、特に愛校心などないと思っていましたが、校歌を聴くと心が震えましたし、選手のコメントにも涙が止まりませんでした。田舎の公立高校であること、選手が県内の選手ばかりであること、(一応)進学校であることなどもあり、全国からも応援の声をいただきました。スタンドは紫色一色に染まり、応援だけなら日本一とまで言われるほどに声を枯らしたこの夏の体験、選手たちからもらった元気と勇気で、当分頑張っていけそうな気がします。