商品開発前夜の暗中模索(2025年12月発行)

今回のお話はビジネス上の極秘事項なのですが、お客さまだけには特別にリークします。実は島根大学生物資源科学科との共同研究を進めていまして、テーマは「高吸収性素材としてのエゴマ粉末の商品化」です。

エゴマ油に含まれるαリノレン酸は、古くから日本人が摂取して来た脂肪酸なのですが、近年は厚生労働省からも「不足している」との懸念が指摘されており、不足によるデメリットは脳や眼、神経系や皮膚、心臓や血管など多くの場面で懸念されています。

島根大学の研究は非常に優れたもので、油脂を粉末化することで表面積を増やし、高効率で体内への吸収を促すというものです。また、その吸収率をさらに高める素材と併せることで、現状の2倍以上の吸収効率を実現できるというものです。

これを、何とかして商品化したいと願っているのですが、とんでもなく高い障壁が立ちはだかっています。そう、コストの問題です。現在でも決して安くはないエゴマ油ですが、さらに加工し、また別の素材も使うことで、吸収率は倍になるけれどコストは3倍になるというトンデモない非効率な状況にあります。
こういう状況なので、まだまだお届けするには時間もコストもかかりそうですが、諦めずに進めて行きたいと思います。まだまだ先のことですが、気長にご期待ください。