消化器の働き ~主にビフィズス菌のこと~【2024年1月発行】

お通じにとって重要なぜん動運動の活性化に大きな影響を与えているのが

腸内細菌であり、その代表格が「乳酸菌」と「ビフィズス菌」です。

両者は似ているように思われますが、棲んでいる場所からして違います。

乳酸菌は小腸、ビフィズス菌は大腸を住処(すみか)としていて、一緒には

暮らしません。

ビフィズス菌は酸素がある場所では生きられないので小腸には住めず、大腸

の中でも最後の「S状結腸」から「直腸」あたりで活躍します。働きとしては、

アルカリ性になりがちな腸内を中性に保ち、有害菌の繁殖を抑えています。

ビフィズス菌の数はとにかく膨大で、大腸に棲む1千種類、100兆個とも言わ

れるうちの、なんと1割に当たる10兆個はビフィズス菌です(乳酸菌は1千億個)。

さらに最近では「朝~はタンサ~♪」と広告に流れているように、ダイエット

にもつながる短鎖脂肪酸を生み出す菌として注目されています。

弊社が超腸快調に採用したのは乳酸菌で、ビフィズス菌は入っていませんが、

あえてそのお話をするのは、どちらの菌も「それを大量に食べれば良い」とい

うものではなく、たくさんの種類の菌たちが互いに影響を与え合って消化、

吸収、排泄までが一連の流れを作りだしているものだからのです。

ビフィズス菌も乳酸菌も、それぞれが違う場所でそれぞれの仲間たちと連携

しながら、大切な役割を果たしています。 つづく