地元が舞台の連ドラ(2026年1月発行)

この秋から始まったNHK連続テレビ小説「ばけばけ」は、明治初期の島根県松江市が舞台です。作家・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)と、その妻・セツをモデルにした物語ということで、地元では放送前からちょっとした話題になっていました。

八雲は、英語教師として松江にやって来ました。日本に惚れ込み、やがて松江に腰を落ち着け、士族の娘だったセツと出会い、家庭を持ちました。今でも松江の城下町・塩見縄手の一角にはかつて暮らしていた小泉八雲旧居と記念館とが並んで建っており、国内外から多くの方が訪れています。

二人は地元でとても愛され続けてきたので、私もよく知っているつもりだったのですが、ドラマを通して初めて知ることもあります。例えば、今でも松江市民は、川を隔てて「別の街」という意識があるのか。それは「お城側」と「商業地・歓楽街」に分かれていた名残だというのは、松江市民の常識のようですが、出雲市民の私は知りませんでした。また、吉沢亮さん演じる八雲の大親友“錦織友一”こと西田千太郎さんの実家は今も現存していていること(にわかに観光地化しているとか)。また、島根県知事を演ずる佐野史郎さんは、松江市出身なので「出雲弁」の発音が秀逸です。廃れたような方言も出てくるので、地元だけでクスっと笑っている感じも楽しめます。 物語の舞台になっている松江は、いまも町のあちこちに明治初期の面影を残しています。松江城周辺の、武家屋敷やお寺の並ぶ静かな一角を「堀川遊覧船」に乗りながら見上げ、船頭さんの怪談話解説を聴くのがお勧めです。松江城から出雲大社コース。その道すがらには弊社もあります。朝ドラを観てらっしゃる方もそうじゃない方も、ぜひお越しください。