
今年は仕事納めと仕事始めに、社員と一緒に出雲神奈備(かんなび)神社に参拝しました。
普段は出雲大社へお参りすることが多いのですが、この神社は弊社から徒歩5分のところにあるにも関わらず、実はお参りしたことがありませんでした。 一年間の安全と豊作を祈願するのは、地元の神様にお参りすべきではないかという、社員からのまっとうな意見があったことからの初参拝でした。
『かんなび』という言葉は、全国的には馴染みがない響きのようですが、出雲地方では神名樋・神名火・神名火などの山があちこちにあります。神が住まう山という意味で、人間が建ててお祀りする『神社』ではなく、もともと神が宿ってらっしゃるとされる山です。そんな自然信仰から、里へ建てた神社へ分祀(ぶんし)されたと推察します。

この神社には、天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)という神さまがお祀りされています。とても珍しいです。私は、この神を祀る神社は初めてです(調べたら、東京の水天宮がありました)。
出雲大社にお祀りされている大国主命(おおくにぬしのみこと)は、自らが治める国を天照大神(あまてらすおおみかみ)に「国譲り」した神さまだと伝えられています。
そのさらに前の物語として、日本という国の八つの島は、イザナギ神とイザナミ神がつくったとされています。まだ陸地がなかった時代に、天の浮橋から矛で海をかき回し、したたり落ちたしずくが固まって「オノコロ島」が生まれ、そこから次々と島々が生まれていく――古事記の有名な場面です。
天之御中主神は、そのイザナギ・イザナミよりも、さらに前に現れる神さまで『古事記』では最初に現れる神。「天と地が芽生えはじめたとき」に、最初にふっと姿を現した存在だと言われています。国づくりや国譲りといった具体的なドラマが始まる、ずっと手前の「はじまりのはじまり」を象徴する神さま、といえるかもしれません。長々と説明してしまいましたが、そのような神社が身近にあったことに気付きもしなかった不徳を恥じながらの参拝となりました。















