健康食品の代表的な制度「トクホ」と「機能性表示食品」についてお届けした最終回です。実は、弊社の製品でも、エゴマについては、今の商品のまま機能性表示の取得ができます。ただ、表示内容が高血圧の効果に限られるので、それだけに良いような印象を持っていただくのもどうかと、そこに妥協できずにいます。また、この制度の特徴として「その製品を一日どれだけ飲んだら効果が出たか」という実験結果に基づいて推奨量を明記しなければなりません。エゴマの主成分であるn-3系脂肪酸は、魚からも摂れますし、菜種油にも含まれています。本来、健康食品は普段の食生活では不足する量を補うものですから、効果が出た!という実験結果に基づいた推奨量では「油の摂りすぎ」になってしまう可能性もあります。こういった観点から、この制度を活用することには正直、消極的でした。しかし!実は密かに機能性表示食品の申請をすべく、水面下ではモロヘイヤを使った新商品の開発を進めて参りました。そしてあと少しで、発売できる段階まで来ています。4回に分けて書くほど制度に不満を持ちながら、なぜ機能性表示食品を新発売するのか。それについては次号から新たな展開でお話したいと思います。(新展開へ、つづく)