リスク管理の重要性を感じた大雨(2021年9月発行)





この原稿を書いている8月上旬の出雲は、気温が毎日36℃超えという、とても暑い時期を迎えています。
島根県東部では7月12日に記録的な大雨が降り、各地で浸水や土砂崩れなどの被害が出ました。出雲市内でも河川の氾濫により道路が冠水したところなどがあり、各所で通行止めが発生していました。
豪雨のあとに長雨になると更なる被害が出る恐れがありますが、今回は幸いなことに長雨にならず、モロヘイヤなどの作物は現在、元気に育っています。

今回の大雨では、“出雲市”という地名がテレビやラジオなどの全国放送で流れたことで、お客様をはじめ、たくさんの方々からご心配のお電話、お手紙をいただき、本当にありがたいことだと感激しています。
ご心配をおかけしましたが、弊社も、弊社の作物も大丈夫です。
ただ、大雨の最中は本当に泣きそうでした。というのは、弊社の田んぼや畑は雨水が溜まり、溢れる寸前だったのです。まず、植えたばかりの苗が水中に沈み、その状態が心配でした。さらに、弊社の畑に周りの田畑の水が溢れて流入しはしないかと心配でした。というのは、弊社の畑の上流には農薬、化学肥料を使う田んぼや畑があり、そこの水が溢れてこちらの畑に流入してしまうと、弊社の作物が“有機”ではなくなってしまうという懸念があったのです。有機ではなくなる畑が出るのではないか、出たとしてもどうしたら被害を少なくできるか。もっと言えば、もしもその流入が起こってしまったら、有機栽培の認定をする『有機認証協会』にどこまでを正直に報告しようか、といった悪い考えも浮かんだり、氾濫しそうな状況を見守りながら思い悩んでいまし
結果として他所からの流入は起こらず『有機認証協会』からも、有機の認定としては問題ないという判定が降り、ほっと胸を撫で下ろしました。(今回の豪雨では、島根県内にも床上浸水や土砂災害が起きた地域もあり、自分のところが無事で良かったという表現もしづらいところではあります)

異常気象とか災害の話を、毎年してるように思いますが、どこかで「出雲大社の神に守られている」という、謎の信仰を持っています。事実、私が社長になって15年の間、ここまでの大雨というのは経験したことがなく、本気で我が事として備えてはいなかったように思います。なので今回、出雲の神様はまだ守ってくれつつも「そろそろ真剣にリスク管理をしなさいよ」とおっしゃっているのだろうと思います。
SDGsやBCPという言葉をよく耳にしますが、リスクを想定し、持続可能なように普段から備えておく、それは怠ってはならないことだと、つくづく感じました。今回の災害により、災害対策も含め、次へ向かって頑張って行こうというモチベーションを決定的に得ることができ、そういった意味でも貴重な体験でした。